生命情報科学若手の会

第3回研究会

無事終了のお知らせ: 生命情報科学若手の会・第3回研究会

 今回も全国津々浦々から、多様な研究に関わる若手の皆様のご参加を、誠にありがとうございました。今年の発表者数は 40 名を超え、皆様のおかげで、いつにも増して活発な討論と交流を行うことができたと思います。また、木村暁・国立遺伝学研究所准教授(細胞建築研究室)、小山宏史・基礎生物学研究所助教(初期発生研究部門)両博士のご招待講演から、素晴らしく新鮮な議論を展開することもできました。重ねてお礼を申し上げます。併せて、協賛とサポートを下さった基礎生物学研究所(共同利用研究助成)、フリューダイム、ライフテクノロジーズジャパン、イルミナ各法人に、この場を借りてお礼を申し上げます。

生命情報科学若手の会
2011 年 10 月 19 日

〜当日の様子〜

集合写真(2011/10/16)

口頭発表の様子(産総研・原雄一郎さんの発表)

木村暁先生(遺伝研)の招待講演

質疑の様子

自然発生する交流の輪

ポスター&懇親会セッション前のフラッシュトークにて

小山宏史先生(基生研)の招待講演

今回の開催で準備を進めた佐藤行人(代表・遺伝研)と佐藤昌直(年会代表・基生研)。大上代表およびスタッフ全員のアイデアも合わさって、成り立ちました。



要旨集

会場となった自然科学研究機構・岡崎コンファレンスセンター(愛知県岡崎市)

〜参加者の声〜

岩田浩明(京都大学・研究員)
今回の第3回研究会が初めての参加となります。若手の会だけあって、同年代の研究者、学生が大半で、非常に活気のある研究会でした。特に、夜の部は半分以上の参加者が一つの場所に集まって、若手の会ならではの熱い議論が繰り広げられていました。そこには、若手の力で生命情報科学を盛り上げるぞといった熱い思いがあったように思います。
私と同年代の研究者、また若い学生の皆さんが立派に研究し、発表している姿を見ると、負けていられないな、という気持ちになり、非常にいい刺激をもらいました。どうしても、ドライ系の研究者は計算機のみのやりとりのみの研究生活になってしまいがちです。いろいろな研究会に参加し、研究に対する視野を広げるといった意味においても今回の研究会は素晴らしい経験となりました。次回はラボの後輩たちも参加するように誘ってみます。
資金面でサポートしてくださった方々に、深く感謝の意を表します。

梅澤雅和(東京理科大学総合研究機構 PD)

2日間、とても貴重な体験をさせてくださった皆様に御礼申し上げます。生命情報を扱う技術を改善・発達させようとする人、生命情報科学を活用して各々の分野をよりよく理解しようとする人。双方の集まる場での活発なディスカッションは、私自身の研究課題を発展させる上で必ず価値ある糧となりそうです。また、生命の根本的な部分を理解していく上でも、「生命の情報」を扱うことに長じたこの分野は必須の役割を果たしていくのであろうと、今回の研究会の参加を通して確信することができました。会の主催をしてくださった皆様に御礼申し上げると共に、今後も生命情報若手の会とのご縁を頂ければ幸いと願っております。

大上雅史(東京工業大学 大学院情報理工学研究科 D1)

自然科学研究機構、岡崎コンファレンスセンターにて開催された生命情報科学若手の会第3回研究会に、スタッフとして、また一参加者として参加させて頂きました。私は情報工学が専門であり、実際に実験に携わっている研究者の話を聞くのが楽しみで昨年に引き続き参加しましたが、バラエティに富んだ多くの発表が行われ、学生も若手研究者も関係なくフランクな雰囲気の中で活発な議論が展開されるこの会の雰囲気が特に気に入っているというのもありました。実際に参加してみて、まさに期待通りの充実した会であったと思いますし、木村先生・小山先生による招待講演も、情報科学と生命科学の融合を目指す当会にぴったりの素晴らしい内容でした。ドライの立場から見ると、ウェットとドライの間にはまだまだ壁が存在しているなぁと個人的には思う一方で、その壁を乗り越えるには何をしていけばいいのか、どういうアプローチが在るのかといったことをより一層考えていけるきっかけにもなりました。最後になりますが、会をサポートして頂いたイルミナ株式会社、フリューダイム株式会社、ライフテクノロジーズジャパン株式会社と、旅費サポートを実施して頂きました自然科学研究機構 基礎生物学研究所 共同利用研究助成に多大なる感謝の意を表します。

鎌田真由美(京都大学 化学研究所 バイオインフォマティクスセンター 数理生物情報研究領域 D2)
今回初めて生命情報若手の会に参加させていただきました。自分の思っていた研究会の雰囲気との違いに最初は少し戸惑いましたが、参加されている方々の研究に対する意識の高さを直に感じることが出来るとても有意義な研究会でした。
同年代の研究者の方々による先進的な研究発表はもちろん、活発な議論やそこに見える研究に対する意欲的な姿勢がとても印象的で、大きな刺激となったと共に自身の研究に対する目的意識を再確認する良い機会となりました。今回、スタッフの皆様をはじめ「自分が今後の生命情報科学を担うんだ」という熱意ある方々に出会えたことがとても大きかったです。研究発表の内容もテーマの幅が広く、ウェットの方が多かったこともあり、ドライ系ラボに身を置く私にとって新たに得る物が多々ありました。普段どうしてもラボに籠もりがちですが、外に出て様々な人と出会うこと、特に同年代の研究者の方と触れ合いその勢いを感じることの重要性を実感いたしました。また、今回は旅費のサポートをしていだけたことで、自分の行ってみたい!という気持ちそのままに参加することが出来ました。この様な機会を与えてくださったこと、サポートしてくださった方々ならびにスタッフの皆様に深く感謝致します。

小宮怜奈(日本学術振興会 特別研究員(PD))
遺伝研に所属している私は、第一回、第二回情報科学若手の会(遺伝研開催)を会場の後ろで聞き、多くの質問がとびかう会に、とてもアクティブな印象を受け、今回、念願の初参加をさせていただきました。
情報科学に関与した研究の中で、進化・プロテオミクス・ジェネティクス等、参加者の専門は多岐にわたっていますが、若手と呼ばれる世代の方々が最先端の研究を進めているだけあり、どの発表も大変興味深く、また、それぞれの発表に、アドバイスや質問が多く発せられているのに改めて感動いたしました。自身の発表後にも、多くのご意見や質問をいただき、今後の研究の方向性の一つを決めることもできました。一方、質問に充分に応えられなかった点等、自身の改善すべき点等もわかり有意義な時間となりました。異分野の方々と交流することで、その分野での最先端のお話や情報をうかがい、今後、共同研究等につながっていければ良いなという場面もありました。
学生のみなさんも積極的に質問している姿を拝見し、“勢い”ある環境作りは、スタッフの方々の熱い想いや行動力の賜物だと、大変刺激を受けています。このような白熱した会を運営してくださったスタッフの皆様に、そして旅費をサポートしていただきました基礎生物学研究所に感謝申し上げます。

今鉄男(三重大学医学系研究科薬理ゲノミクス分野)
私は低分子化合物が網膜に与えるゲノムワイドな影響について興味があり、研究を行ってきました。研究の過程で、DNAマイクロアレイや次世代シークエンサーを用いた解析を行い、バイオインフォマティクス的手法に興味を持つにつれ、バイオインフォマティクスの詳しい研究者の方々と議論がしたいと思いが強くなり、本研究会に参加するに至りました。研究会ではドライやウェットの研究者が入り乱れて、様々な議論がなされて活気に満ちあふれていました。また、農学や生物学、医学といった様々においてバイオインフォマティクスという学問が確固たる地位を築いていることを実感することができました。本研究会の内容で最も充実していたのはLightning Talkでした。これは各々のポスターで発表する研究内容の概要を発表4分質疑3分の形式で発表するというものでした。4分という時間は研究内容の要点を話すには丁度良い長さでした。また、3分の質疑の時間でたくさん質問をいただき、大変勉強になりました。また、Lightning Talkによってお互いの研究の概要を把握していることから夜のポスターセッションも大変盛り上がりました。普段、バイオインフォマティクスを専門とする研究者が周囲にいない環境で研究している身としましては、バイオインフォマティクスの最先端でご活躍されている研究者の方々と互いの研究テーマについて議論できたことは、大変すばらしい経験となりました。研究会を通して、多くの方と出会い、多くの価値観に触れ、自分を大きく成長できたと確信しております。このようなすばらしい機会を与えていただいたスタッフの皆様方には厚く御礼申し上げます。

澤田和典(北海道大学大学院農学院 博士2年)
私自身はバイオインフォマティクスの技術を用いた研究アプローチを取っていませんが、こうした技術がごく近い将来、必須になってくるだろうという思いがあり、バイオインフォマティクスの世界に触れるきっかけ作りとして参加しました。「生命情報科学若手の会」という名前でしたが、実際にはウェット系からドライ系まで多種多様な研究をされている方たちのお話をうかがうことができ、大変勉強になりました。研究会を通して感じたことは、バイオインフォマティクスは生物に関するあらゆる学問のコアになるものだ、ということでした。だからこそ、研究会の参加者のバックグラウンドがここまで多彩になりうるのだろうと思いました。研究発表以外でも「夜の部」は世代・身分を越えた楽しい交流ができました。ほぼ初対面なのにすぐに打ち解け合えたのは、この若手の会が外に開かれた研究会であり、同じ「目指すべきもの」を持っている人たちが集まっているからなのかもしれません。今回の研究会に参加し、自分が属しているコミュニティーの外に一度出たことは、客観的に自身の研究内容や方法論、今後の展開について考える良い機会となり、今後に生かしていきたい経験となりました。

新土優樹(慶應大学・環境情報学部4年)
今回旅費サポートを受け、初めて生命情報科学若手の会に参加しました。まずはじめに、このような機会を設けてくださった生命情報科学若手の会スタッフの皆様、会場スタッフの皆様、ならびにスポンサー各位に感謝申し上げます。
今回の研究会は12セッションからなり、そのいずれかで参加者が全員発表をするという形式でした。顔ぶれも学部生からPD、APの方々までおり、さまざまな視点から有意義なディスカッションが終日繰り広げられていました。ひとえに「生命情報科学若手の会」といっても、独自の視点や切り口から展開されているユニークな研究発表が数多くあり、とても刺激的であっという間の2日間でした。 私自身も4分間のLTとポスター発表をさせていただき、さまざまなフィードバックをいただきました。
これまでに参加した学会年会や研究会に比べると、生命情報科学若手の会は参加者同士の距離が近いというのも魅力的な点の1つだと感じました。夜の懇親会でも参加者同士はすぐに打ち解けあい、これからの生命情報科学や若手の会のあり方などについて、熱心に議論したことが印象に残っています。次回の研究会にもぜひ参加したいと思っています。

鈴木脩司(東京工業大学 学生)
私は、主に配列相同性検索の高速化をアルゴリズムの面、アーキテクチャの面、両方の面を考慮して研究を進めています。最近では、東京工業大学のスーパーコンピュータである「TSUBAME2.0」や神戸の「京」などを用いて研究を行なっています。私自身、情報系からバイオインフォマティクスという分野に飛び込んだこともあり、情報科学の観点からみて計算時間や精度がでているか、という議論をすることが主です。研究室も基本的にはドライな研究室なため、実際に生物の話を詳しくは行ってきませんでした。このため、今回の研究会では生物系の人が多く見受けられ、何時もとは違う視点での議論が多くて非常におもしろかったです。また、私自身が行ってきた研究がどのように役に立つのか実感することができ、更に研究を頑張っていこうというと思ういい機会になりました。また、今回の研究会では普段の研究室では聞くことができない生物系の研究者の生の声が聞けて非常に勉強になりました。今後、このような会があればまた参加してみたいと思っています。

高崎寛則(理化学研究所 ポスドク)
今回初めて生命情報科学若手の会に参加させていただきました。
近年生命科学研究手法の変化によって情報科学の視点が求められている現状にあり、時代の要請に的確に答える形でしかるべき精鋭が集まる会となっています。
第3回研究会は運営の熟慮された内容構成によって異分野の発表に触れる良い研究会でした。参加者全員が発表する形式となっており、初めて参加する者に丁寧にそれぞれの発表を理解してもらおうという姿勢が会全体を活発な議論の場にしていたように思います。
これからの生命科学を感じると同時に研究会がある目標に向かって成熟しつつあると感じたので今後の研究会の発展を期待します。

多田圭佑(東大新領域情報生命)
学外での研究発表は生まれて初めての経験だった。学部時代も研究をした経験はなく、大学院に入って修士の2年間しか研究をしたことはないが、長年に渡って取り組んできたことに対する成果を大勢の人の前で発表する経験は、1度きりの人生において多いことではないと思っている。また、発表だけでなく、自分の研究に関して自分の所属する研究室以外の方々から評価をいただけてディスカッションできたこともとても新鮮だった。学部のときは数学科だったので、かなり狭い分野の中でのディスカッション、というか、一方的な教授しかされなかったし、学部生の数学力なんて幼稚園児の恋愛みたいなものでディスカッションなどできるものではなかった。しかし若手の会では、様々な知識や技術、バックグラウンドを持った方々からご指摘や提案もいただけてとても刺激的だった。さらに有益だったのは、同年代の知り合いが増えたことである。若手の会は他の学会よりも同業者との交流に力を入れていると耳にしたが、そういったことは一見浮ついたように見えるが私は重要なことだと考えている。「将来大事なのはコネよ。」という恩師の言葉を胸に抱いて。

玉木聡志(慶應義塾大学 先端生命科学研究所 D1)
私は普段主にゲノム解析といったドライな研究をしている博士過程の学生であり、今回初めて生命情報若手の会に参加させていただいた。普段あまりなじみのない分野の方々と2日間の学会を通して交流することができ、各々の研究に対する問題意識や姿勢を学ぶことができた。
全体の交流を重視したスタイルは、少人数の学会の良さをとても良く生かしていたと思う。また、本研究会にはポスドクや助教の方々も多く参加しており、第一線で活躍しているプロの研究者がどのようなモチベーションや環境で研究しているかを、肌で感じることができる貴重な場であった。博士課程の学生は数年先の自分のビジョンを得られるし、学部・修士課程の学生はアカデミックの実情を知れるいい機会であると思う。
生命という現象は複雑で、そのシステムを解明するためには様々な分野からのアプローチが必須である。本学会を通じ、これから生命情報の分野を牽引するであろう人材達が自らの研究を分かりやすく、ときに面白くプレゼンし、問題意識を共有できることの意義はとても大きい。是非来年以降開催される学会にも参加させていただきたい。
最後に、生命情報科学若手の会のスタッフの皆様に心からの感謝を申し上げます。

中津海洋一(九州大学生体防御医学研究所 学術研究員)
私はこれまで完全にウエット畑で過ごしてきた立場でしたが、近年大規模データを日常的に取り扱うようになり、インフォマティクスの必要性を常々感じるようになっていました。新しい分野へトライする上で自学自習でできることは沢山ありますが、実際にやっている人たちと顔を会わせ生の声を聴くというの非常に貴重な機会です。そしてそこには図書館へ籠っても絶対に得られない情報が溢れていました。これは実際に手を動かしている人が中心である「若手の会」という空間だからこその恩恵だったと思っています。また実際に参加してみて、非常にレベルの高い会だと感じました。発表内容や質疑応答も含め、会場全体が高いレベルでひとつとなりディスカッションしている感覚はとても楽しく、幸せな時間でした。また、同年代の異分野での活躍を目の当たりにできたことも非常に刺激的で、明日からの研究の活力になりました。また今回参加するにあたり、旅費サポートを頂けたことはとても助かりました。スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

福永津嵩(東大・新領域・情報生命 修士一年)
2011年10月15~16日にかけて基礎生物学研究所にて開かれた生命情報科学若手の会第三回研究会に参加させていただきました。次世代シーケンサーの登場などにより生物学において情報科学は必要不可欠のものとなっているにも関わらず、実験系研究者と情報系研究者の間はまだ分断されていますし、大きな学会では中々その分断状況は埋まらないように感じます。本若手の会では、純粋に生物学をやっている人から純粋に情報科学をやっている人まで幅広い分野の方が参加し、また交流・ディスカッションができる大変素晴らしい会であったと思います。私はRNA二次構造情報を利用することで、RNA結合タンパク質の予測binding siteの精度を向上するといったソフトウェア開発の話題を発表させていただきました。ラボ内だけですとどうしても視点が情報科学的・数理科学的視点に傾いてしまいがちですが、本会で実際にソフトウェアを使う実験系の方からアドバイスやお話をいただけたこと、特に「是非使いたいので早くリリースをしてほしい」と言われたことは大変勉強になりまた嬉しいことでもありました。最後になりましたが、本若手の会を企画いただいたスタッフの皆様及びスポンサーの皆様に厚く御礼を申し上げます。

冨士香奈(奈良女子大学大学院・修士2年)

今回初めて生命情報若手の会に参加させていただきました。バックグラウンドが物理なので初めは場違いではないのかと不安に思う気持ちもあったのですが、普段聞くことのないバイオインフォマティクスの最前線な話題に多く触れることができ、興味の幅を広げることができました。それに加え現在私はタンパク質の時系列データ解析をしておりますが、実験やシミュレーションで得られる膨大なデータをどのように処理するかという問題は常に存在するということも感じ、自分の研究の立ち位置も改めて確認することができたように思います。積極的に異分野の方と議論する姿勢、新たな分野を開拓しようとする姿勢がとても刺激になりましたし、今まで参加してきた学会、研究会、夏の学校のどれとも違う雰囲気でした。会全体を会の参加者皆で作り上げようという勢いが感じられ、積極的な議論もそこから生まれるのではないかと思います。司会進行や開催前の告知、旅費のサポートなど、オーガナイザーの方々がとてもしっかり運営しておられたのがとても印象的でした。本当にありがとうございます。今後の研究にこの若手の会で得られた経験を活かしていきたいと思います。

町山麻子(東京大学大学院薬学系研究科 博士課程4年)
10月15-16日に岡崎コンファレンスセンターにて開催された、生命情報科学若手の会第三回研究会に参加させていただきました。まず、旅費サポートを頂いた、ライフテクノロジーズジャパン、フリューダム株式会社に御礼申し上げます。
研究会での発表内容は情報科学系から生物系の研究まで多岐にわたり、また、その垣根を感じないくらい両分野に精通した人たちが多く集まり、活発でオープンな議論のある良い研究会でした。また、招待講演として発表されていた、国立遺伝学研究所の木村暁先生、および、基礎生物学研究所の小山宏史先生のお話を興味深く聞かせて頂きました。
私は、ポスター発表およびライトニングトークで発表させていただきました。構造生物学の研究に関して、別の分野の研究者から興味を持っていただき、貴重なご意見を伺うことができ、非常に良い経験になりました。
本研究会での経験を、今後の研究活動に活かしていきたいと思います。本研究会への参加にあたって、企画・運営に携わられたスタッフの皆様に感謝いたします。

松本拡高(東大・情報生命・M1)

本研究会に参加するのは今回が初めてだったが、その多岐にわたる分野の研究発表は非常に刺激になった。普段、大学にこもって研究をしているとどうしても生命情報科学という広い領域のごく一部にとらわれがちで、それを避けようと自分の専門とは異なる論文を積極的に読むよう心がけていたが、全く知識のない分野の論文はどうしても避けてしまい、対象あるいは手法のいずれかに興味があるような論文に限らてしまっていた。しかし本研究会で未知の分野の研究の意義、問題、そしてこれからに関する丁寧かつ熱い発表を聞くことで、より広い分野の知識の必要性を再確認できたとともに、いくつかの分野に対しては興味がわき、今後取り組みたいとも思った。そのような意味の他に、交流や経験などの意味も含め非常に有益な研究会であったと思う。

向出貴裕(名古屋大学 大学院医学系研究科 博士課程1年)
初参加の私に、特に鮮明に映ったのは、研究対象の豊富さでした。
様々な生物に関する研究を見ることができました。「様々な生物の特異的な現象」や「生物進化の時間軸との関係」、いずれも興味深いものでした。そして私にとって非常に得るに大きかったのは、実験技術・解析技術開発などです。実験結果の解析・考察しだいで新しい概念を発見できると、刺激を得るに十分なものでした。
生命情報科学は、Dry・Wetの共通的認識を繋ぐ役割を担っています。刺激的な時間を演出して下さりました方々に心から感謝するとともに、今後さらに研究会が発展することを願います。


「生命情報科学若手の会」第3回研究会(10/15-16@基生研、旅費サポート有)のご案内

参加者の皆様へ

 開催まで、あと 2 週間あまりとなりました。 開催に当たって、下記掲載の事項をアナウンス致します。講演演者・参加者の皆様には、同様の内容をメールでもお送り致しましたが、万が一正常に受信できていない場合には、下記のスタッフ・メーリングリストまでご連絡を下さい。
 なお、基礎生物学研究所等からの当日の聴講参加も歓迎いたします。

 2011 年 9 月 30 日
生命情報科学若手の会
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[開催前アナウンス]

*開催プログラム:
暫定版の PDF ファイル (1.7Mb) を、メールにて送信致しました。受信できていない方は上記を参照してご連絡を下さい。

*会場と宿泊先に関して:
会場は、自然科学研究機構・岡崎コンファレンスセンター・中会議室、宿泊先は同・三島ロッジとなります。両施設ともに、名鉄・東岡崎駅から徒歩圏内の同じ敷地内にあります。

*口頭発表に関して:
一般講演は、トーク 15 分・質疑応答 5 分(計 20 分)、LT (lightning talk) は、発表 4 分,質疑応答 3 分です。LT の方には、PDF での発表をお願いしております。10/12 (水) までに、発表スライドの PDF を、スタッフ ML (上記) へ送信してください。

一般&招待講演の方は、発表スライドの形式は自由です。発表に使う PC およびコネクタ(Mac の場合)は、ご持参くだると幸いです。ご不明な点やリクエストは、スタッフ ML へお願いします。

2 日目に発表をされる方(LT, 一般)には、初日のポスターセッション前に、自己紹介を兼ねたフラッシュトークをお願いする予定です。1 人 1 分程度の発表時間で、スライドの有無は自由です。

*ポスター発表に関して:
参加者(LT, 一般)全員に、ポスター発表をお願いしております。ポスターボードのサイズは A0 です。A4 用紙の場合は 16 枚まで貼ることが出来ます。

*旅費サポートの方へのお願い:
年会の終了後に、参加記レポートのご提出をお願いする予定です。簡単なウェブフォームから入力する形式です。こちらについては、改めてご連絡を致します。

 以上、よろしく御願い申し上げます。


第3回研究会・開催プログラム

(注釈: 「一般」、一般講演; 「LT」、lightning talk)

<10 月 15 日(土) 会場: 岡崎コンファレンスセンター・中会議室>

10:00 -
開会の挨拶・諸連絡

10:15 -
Session 1: 病患生物学・病態医学 (座長・中村)
* 中村昇太 (阪大) 感染症におけるメタゲノミック診断法の研究開発 [LT]
* 中岡慎治 (理研) 皮膚炎理解のための知識データベース構築に向けた取り組み [LT]
* 今鉄男 (三重大) メベンダゾールによる網膜発生障害のトキシコゲノミクス [LT]
* 梅澤雅和 (理科大) 医学的応用を目指したgene set enrichment analysis の原理の考察と解析ツール [LT]

Session 2: 植物生理・環境応答 (座長・大林)
* 成瀬孝史 (東工大) <タイトル非公開>
* 松田修・高野茂 (九大) 葉の形態および分光特性に基づく植物種同定支援システムの構築 [LT]
* 髙﨑寛則 (理研) 植物における環境ストレス誘導性NAC型転写因子の解析 [LT]
* 永野惇 (京大) 野外環境におけるイネ・トランスクリプトームの統計モデリング [一般]

11:40 -
Session 3: 分子動態・タンパク/RNA相互作用 (座長・大上)
* 大上雅史 (東工大) MEGADOCK:立体構造情報からの相互作用予測 [LT]
* 鎌田真由美 (京大) タンパク質の動きを用いた時系列解析手法開発 [LT]
* 福永津嵩 (東大) RNA結合タンパク質の二次構造依存的モチーフを発見する手法の開発 [LT]
* 冨士香奈 (奈良女子大) 分子動力学の時系列データ解析-生体分子の複雑な動きの変化とその意味 [LT]

12:20 -
Luncheon seminar: 株式会社フリューダイム
単一細胞からの総合的な遺伝子解析ナノ集積流体回路技術の更なる可能性

13:30 -
Invited talk I: 木村暁先生 (国立遺伝学研究所 新分野創造センター 細胞建築研究室)
細胞内部の空間構成を探る細胞建築学と、情報科学への期待

14:45 -
Session 4: 進化生物学 1 (座長・入江)
* 原雄一郎 (産総研) ヒトとチンパンジーの全ゲノムアラインメント内に同定された多数の微小な逆位 [一般]
* 古田芳一 (東大) 遺伝子内ドメイン移動 (DoMo):タンパク質多様化の新しいしくみ [一般]
* 西山智明 (金沢大) 植物の初期進化解明へのゲノム情報からのアプローチ [一般]

16:00 -
Session 5: 進化生物学 2 (座長・佐藤[行])
* 福島健児 (総研大) 食虫植物の消化酵素遺伝子における平行進化 [一般]
* 松波雅俊 (総研大) Paralogous conserved non-coding sequences in vertebrates related to the ancient whole genome duplications [LT]
* 入江直樹 (理研) 動物進化と発生にまつわる謎に挑む [LT]
* 佐藤行人 (遺伝研) 硬骨魚類のコア遺伝子セットを明らかにする:機能研究推進のための「手厚い」分子系統解析の自動化 [LT]

16:55 -
Session 6: ゲノム解析・遺伝子相同性 (座長・岩崎)
* 石渡啓介 (金沢大) 次世代シーケンサーを利用した非モデル生物のゲノム解析におけるライブラリ調整法の開発 [LT]
* 向出貴裕 (名古屋大) 哺乳類ゲノムにおける制限酵素認識部位の分布解析 [LT]
* 松本拡高 (東大) 確率モデルによるハプロタイプアセンブリ手法の開発 [LT]
* 鈴木脩司 (東工大) マルチCPUコアとGPUを用いた高速な配列相同性検索 [一般]

17:40 -
フラッシュトーク
*第2日目に研究発表(LT&一般)をされる方に、簡単な自己紹介&研究紹介をお願いします
*すぐ後に始まるポスターセッションでの交流を促すための催しです

18:10 - 21:00
ポスターセッション&懇親会

<10 月 16 日(日) 会場: 岡崎コンファレンスセンター・中会議室>

09:00 -
Session 7: 生殖生物学 (座長・佐藤[昌])
* 佐藤昌直 (基生研) 生殖細胞機能ゲノミクス確立に向けた情報学的取り組み [LT]
* 小宮怜奈 (遺伝研) イネ生殖細胞特異的Argonauteタンパク質MEL1と結合するsmall RNAsの同定 [一般]

Session 8: 情報伝達・代謝ネットワーク (座長・佐藤[昌])
* 中津海洋一 (九大) リン酸化プロテオミクスによる新規mTOR下流分子の網羅的探索と機能解析 [一般]
* 川崎翠 (慶應大) CE-TOFMSによるTHAラットのメタボローム解析 [LT]
* 澤田和典 (北海大) Corynebacterium glutamicum のピルビン酸キナーゼ欠失株における菌体収率の向上 [LT]
* 大林武 (東北大) 遺伝子共発現の計算法ならびに計算に必要なマイクロアレイのサンプル数 [LT]

10:20 -
Session 9: エピジェネティクス (座長・入江)
* 横山貴央 (東大) ホヤのメチローム解析から探る組織特異的プロモータメチル化の起源 [一般]
* 新土優樹 (慶應大) 選択的スプライシングとヒストン修飾の関係性に関するコンピューター解析 [LT]
* 小川隆 (慶應大) ヒトにおけるヒストン修飾パターンのゲノムワイドな解析 [LT]
* 玉田洋介 (基生研) ヒメツリガネゴケ野生型およびH3K27メチル化酵素欠失株を用いたトランスクリプトーム・エピゲノム解析 [LT]

11:15 -
Invited talk II: 小山宏史先生 (基礎生物学研究所 初期発生研究部門)
細胞質分裂の力学的状態の予測とその役割

12:05 -
Luncheon seminar: 株式会社 ライフテクノロジーズジャパン

13:20 -
Session 10: システム生物学 (座長・岩崎)
* 前田和勲 (九工大) A Symmetric Dual Feedback System is a Robust and Entrainable Oscillator for Circadian Rhythm [一般]
* 荒川和晴 (慶應大) ヨコヅナクマムシのマルチオミクス解析 [一般]

Session 11: 画像解析・文献情報 (座長・岩崎)
* 多田圭佑 (東大) HE染色された切片画像を用いた組織の特徴量抽出と分類 [一般]
* 岩崎渉 (東大) 文献管理+文献推薦=TogoDoc [LT]

14:40 -
Session 12: 遺伝子の複製・発現・翻訳制御 (座長・荒川)
* 岩田浩明 (京大) 次世代シーケンサーデータを用いた新たなスプライスバリアント生成メカニズムの解明 [一般]
* 町山麻子 (東大) 真核生物mRNA環状化機構の構造生物学的解明 [LT]
* 河野暢明 (慶應大) バクテリア環状染色体の複製終結機構の解明 [LT]
* 玉木聡志 (慶應大) バクテリアにおける同義コドンのポジショニング解析 [LT]
* 山岸潤也 (帯広畜産大) トキソプラズマ原虫のトランスクリプトーム解析 [LT]

15:35 -
全体企画~ワールドカフェなど

16:35 -
閉会の挨拶・諸連絡



第3会研究会の受付は、9/11 をもって終了しました。ご応募をありがとうございました。

【参加者の皆様へ】

 次の 3 点を、アナウンス致します。

1) 旅費にあてる研究費をお持ちでない方へ: 全員について旅費をサポートできる見込みです。該当する方々へは、旅費支出のために、いくつかの書類手続きをお願い致しますので、当会開催スタッフからのEメール連絡にご留意をください。

2) 開催プログラム: 現在、編成中です。要旨集の送付まで、今しばらくお待ちください。研究会の開催日時は、開始: 10/15 am 10:00、終了: 10/16 pm 5:00 となる見込みです。

3)研究発表ポスターのボードサイズ: 高さ 120 cm × 幅 90 cm (ポールの高さは 180 cm)をご用意致します。A0 を 1 枚A4 (縦貼)なら 16 枚を貼ることが出来ます(下記の図を参照)。

 以上、よろしくお願い致します。

2011 年 9 月 16 日

生命情報科学若手の会


「生命情報科学若手の会」では、第3回研究会を10/15(土)-16(日)愛知県岡崎市の基礎生物学研究所にて開催します。

実験からのアプローチに軸足を置く若手研究者にとっても、「次世代シーケンサー」「様々な定量的解析(遺伝子・タンパク・細胞・組織レベル)」「ライブイメージングや画像情報解析」などの諸手法・ツール等の発展により、情報学的視点を備えての研究展開がさらに求められるようになってきています。

そこで、上のように広い意味での生命情報科学へ『ぜひトライしたい』『すでに一線で研究展開している』『新しいアイデアを以ってアタックしている』若手研究者・大学院生の皆さんからの、ご参加と活気あふれる話題提供を募ります。

当研究会では,参加者全員に口頭発表とポスター発表をお願いしております。

参加者の立場や希望に応じて、次の2つの形式からどちらかを選ぶことができます。

 1)一般発表(15分程度)とポスター発表
 2)Lightning Talk(5分程度)とポスター発表
 ※2) は学生の方や、実験をメインとするが情報解析の手法も取り入れたいと考えている方などを想定しています。

参加には事前登録が必要となりますが、参加費はなし(無料)です。
さらに、発表者の交通費・旅費は、基礎生物学研究所の後援によりサポートする予定です。
ただし、予算や時間等の都合により発表者の人数を制限させていただくことがあります。
また、ご自身の研究費を有する方には、自費でのご参加を願う場合もあります。ご了承ください。

10/15(土)には、国立遺伝学研究所の木村暁先生、および基礎生物学研究所の小山宏史先生による招待講演を予定しています。
細胞レベルの実験アプローチと情報/シミュレーション解析の統合から迫る『細胞建築学』譚に耳を傾け、
「若手の会」ならではの雰囲気を楽しみながら一緒に議論してみませんか。

参加を希望される方は、下記の募集案内に従って、9月7日(水)までに応募ください。

募集要項

参加・研究発表を希望される方は 9/11(日)(延長しました)までに

 - 発表タイトル・要旨(A4 1枚.こちらのdocフォーマットを使い,添付ファイルとしてお送り下さい.なお3MBを超えるファイルは送信エラーとなることがあります,その場合はお問い合わせください.)
 - 発表形態(一般発表/LT)
 - 名前,メールアドレス,所属と身分,性別(宿泊手配の為)
 - 旅費に充てることが出来る研究費の有無
 - 発表タイトル・要旨のウェブ上での公開の可否
 - 個人ウェブページのURLや論文発表リスト

を  このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい までお送り下さい.

以下にメールテンプレートを用意してあります.コピーしてお使いください.

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件名: 第3回研究会参加申込

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・氏名(ふりがな)
 
 
・性別
 
 
・メールアドレス
 
 
・所属,身分
 〇〇大学〇〇研究科.博士課程○年,等
 
・希望セッション
 一般発表/LightningTalk のいずれか

・発表タイトル
 
 
・発表タイトル・要旨のウェブ上での公開の可否
 可/タイトルのみ可/不可
 
・旅費に充てることのできる研究費の有無
 有/無
 
・個人ウェブページのURLや論文発表リスト等(有る場合)
 
 
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最後に,発表要旨の添付をお願い致します
3MBを超えるファイルは送信エラーとなることがあります,その場合はお問い合わせください).