近年の次世代シーケンサーをはじめとした様々な計測機器のスループットの向上により、実験・理論どちらの分野でも情報学的視点に基づいて大量データから生命現象を紐解く新たな試みが精力的に取り組まれています。

本会では例年学生から若手研究者まで幅広い参加者が、研究からキャリアパスの話題に至るまで活発に討論し交流を深めています。また既に生命情報科学の分野の第一線で活躍している研究者だけでなく、エキサイティングなアイデアを持ってこれからオミクス解析など生命情報科学の分野に足を踏み入れる意欲に溢れる方々の参加も歓迎いたします。ぜひ情報交換やコラボレーションの場として活用していただければ幸いです。

なお、研究費をお持ちでない大学院生やポスドクの方には旅費・宿泊費のサポートを予定しておりますので、全国津々浦々からの積極的なご参加をお待ちしております。

その他の情報は、順次、このページにて公開いたします。

第7回研究会

会期 2015 年 10 月 1 日〜 3 日
会場 慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパス TTCK レクチャーホール(山形県鶴岡市)
代表 尾崎 遼(理研 ACCC)
学生代表 孫 建強(東京大学)
年会代表 河口 理紗(東京大学)
中村 浩之(スパイバー株式会社)
年会副代表 河野 暢明(慶應義塾大学)
後援 慶應義塾大学先端生命科学研究所
山形県鶴岡市
助成 公益信託進化学振興木村資生基金

参加者レポート

生命情報科学若手の会には今年で3回目の参加となりました。まだまだ駆け出しだった初めての参加から今年の参加にいたるまでに、本会のおかげでさまざまな人たちと繋がることができ、今の研究に至っていると思います。今年の会も、frutifulな発表がたくさんあり、また、研究者として最前線で活躍している方たちの招待講演を聴講することができ、多くのことを学ばせていただきました。ほかにも、総合討論を通して、自分が所属している分野とは異なる研究者からのアドバイスや若手研究者としてのライフスタイルなど、活発な議論により本会ならではのたくさんの収穫を得ることができました。自分の中で、本会に出ることが研究のモチベーションにも繋がっているのだと実感しました。是非、来年度も生命情報科学若手の会に参加したいと思います。最後になりますが、様々な企画を運営してくださったスタッフの皆様、旅費をサポートしていただいたスポンサーの皆様、本当にありがとうございました。 (山本篤・奈良先端科学技術大学院大学

近年、研究者には、次世代シーケンサーなど実験機器の発達により、大量データを扱う技術が求められている。また、分野横断的な研究も増え、実験と理論の両面からのアプローチが重要になってきている。しかし、学生を筆頭に駆け出しの若手研究者は、まだ学ぶことが多く、実験・理論の両方の技術を十分高めることは難しい。私は、これまで理論的なアプローチの多い研究内容に実験的にアプローチすることを試みてきたが、技術的に実験偏重になってしまい、バランスの悪さを懸念していた。また、学会発表時も似たような分野の人が集まってしまうため、新たに情報科学的な手法を勉強することが難しかった。今回はじめての参加であったが、生命情報科学若手の会は、現在の若手生命科学者に重要な情報を幅広く提供してくれる貴重な機会であったと思う。参加者の分野も多岐にわたり、懇親会だけでなくワールドポスターなど他の研究者と近い距離で話し合う機会も多く、深いコミュニケーションを取り合い十分に情報交換するために非常によく工夫された会となっていた。今回、勉強できた情報科学技術や他の参加者の研究を参考にしながら、自分の研究をさらに進めていこうと思う。 (里村和浩・首都大学東京

今回の研究集会には、研究分野がやや近いことや自身の研究をアピールする場を一つでも増やすこと、自分の研究へのフィードバックのために様々な情報を仕入れること等を狙い、また旅費サポートがあるということもあって参加を決定した。内容としては、発表者の多さのためか、5-10分程度の口頭発表やLighting talkが主体で、幅広く様々な研究を聞くことができた。自分自身の研究分野が定量生物寄りであったために、今回のテーマ(情報生物)と比べてやや場違いであるとは感じたため、応用が可能かどうかはまだわからない。また、研究内容についてもアピールできたとは思うが、他の人にとっては退屈なものではなかったのかという思いがある。ただ、内容として面白いものもあって、情報収集という観点からは良い集会であり、またモデル構築による検証など、自分のテーマと近い範囲で研究を行なっている人との話・交流もできたために、本集会への参加は有意義なものであったと言うことができる。また、内容だけでなく、ワールドポスターによる短時間ながら多くの人間との研究内容の交換ができる機会や、会場となった慶応大学の先端生命科学研究所バイオラボ棟のキャンパスツアーなどの企画も多く用意されており、良い刺激を受けることができた。 (村野享正・早稲田大学大学院先進理工学研究科生命医科学専攻常田研究室

本研究会には学部3年生の頃から参加させていただき,今回で3回目の参加となります.今回も前回に引き続き交通費および宿泊費の補助をいただいての参加となりました.修士からラボもテーマも変わりましたが,研究者どうしの距離が近く,誰に対しても広く受け入れてくださるアットホームな雰囲気の研究会だからこそ今年も参加したいと思いましたし,参加させていただけたのだと思います.「生命情報科学」という言葉を通してwetやdryの枠を超えたあらゆる分野の研究者の皆様と交流したこと,また学際的なディスカッションができたことは私の研究において非常に大きな糧となりました.今回はフィードバックをもらうばかりでしたが,この経験を通じていつか学際的な視点から今度は私がフィードバックできるような日が来るよう,研究に精進していきたいと思います. 最後に研究会スタッフの皆様,および後援してくださいました企業様と鶴岡市さま,どうもありがとうございました.心より厚く御礼申し上げます. (石野響子・慶應義塾大学医学部 分子生物学教室

バイオインフォマティクスを新たに学んでみたいと考えていたこともあり、今回から初めて参加させていただきました。私はwetのアプローチから放線菌の接合伝達に着目し、その必須タンパク質の機能解析を行っています。生命情報科学若手の会はdry系の研究を行う人たちが集う場所であり、自分が参加するのは場違いなのではないかと思っていたため、当初は非常に不安を感じていました。しかし、実際に参加してみるといたるところで活発な議論が展開されており、たとえwet系であっても飛び込んでいける環境がありました。ワールドポスターのときに自分が研究で行き詰まっているところを相談すると、wet, dry 両面から幅広いアドバイスをしていただき、非常に参考になりました。様々なバックグラウンドを持った人たちが集まる場所ではありつつも、biologyという意味では同じなのだと実感する良い機会となりました。今後は新たにdryのアプローチについても学び、研究に活かしていきたいと考えています。旅費及び宿泊費を全額補助していただき、これほど貴重な体験をさせていただけたことに心から感謝しています。ありがとうございました。 (矢野嵩紘・信州大学大学院理工学系研究科

私は、現在学部4年生で今までの3年間はwetに関する授業のみを受けてきました。今年から研究室に所属しdryの研究をやることになりましたが周りにdryの研究者がおらず、自分の研究に用いる手法や論理の妥当性などの評価ができないでいました。当初は今回の研究会に参加することで研究に対する助言を受けることができればと思い参加しました。 参加した結果と致しましては、一言に生命情報といっても幅広い分野の研究者の方が参加しており、幅広い意見をいただくことができ考え方の裾野が広がったように感じます。 特に、自分と同年代の方々と意見を交わすことで自らを客観視することができモチベーションが非常に高まりました。 最後に、今回の研究会を開催・運営してくださったスタッフの皆さま、旅費・宿泊費のサポートをして下さいましたスポンサー企業の皆様にお礼を申し上げます。 (城村直寛・東京理科大学応用生物科学科

まず初めに、この度は生命情報科学若手の会に参加させて頂き、誠にありがとうございました。普段は北海道という隔絶された土地にいるため他の大学や研究機関の方とお話する機会が少ないのですが、旅費のサポートのおかげで貴重な機会を得ることができました。また私は自分の研究手法について相談できる相手が身近にはほとんどいないのですが、この研究会に参加することで若手の同じ境遇の方や、専門的に研究されているベテランの方とのとても貴重なつながりを作ることができ、本当に感謝しています。研究会については、人数や年齢のおかげかスタッフや参加者の方々がとてもフレンドリーで、非常に良い雰囲気の中リラックスして参加することができました。またどんな形にせよ必ず自分の研究を発表をする機会がもらえるのですが、私は運良く同じ手法を用いている方や、同じ専門分野の方、同じ生物を使っている方など、多くの方からアドバイスやコメントを頂くことができました。参加者の方々本当にありがとうございました。またこの研究会に参加できることを楽しみにしています。最後になりますが、この会に関わる全ての皆様、本当にありがとうございました。 (川田慎也・北海道大学生命科学院

今回初めて生命情報科学若手の会に参加させていただきました。私は研究室配属が決まるまで情報科学にあまり触れたことがなく、参加するまでは内容についていけるか不安でした。しかし内容として以外とwetなことをなされている方がいて、勉強の仕方や研究の方法など様々なアドバイスをいただくことができました。この会もカジュアルで参加しやすく積極的な議論が起きやすい環境で良かったと思います。ただし初参加で初学者の私では理解できてない内容が多かったのでもう少し口頭発表やポスター発表に時間を割いていただきたかったです。また、私自身も勉強不足を感じましたので次回参加するときはもっと勉強して参加しようと思います。 (大崎彰梧・東京海洋大学

今回が初めての参加で、山形での開催ということで、6時間かけて福井から出て行った。 理論、解析、実験、生物種などにこだわらない研究会で、全ての発表を興味深く聞くことができた。また、理論も含めて多くのアプローチ方法を知ることができ、今後の解析に役立てていきたいと思っている。 発表の後の質問時以外にも、休憩時間に解析方法や参考書籍などを教えていただくことができた。また、Lightning talkやワールドポスターといった、これまで体験したことがなかった発表形式を経験した。Lightning talkは始めたばかりの研究について尋ねるのにいい機会であったし、ワールドポスターも多くの人から意見を頂いたり、たくさんの研究について細かく聞くことができた。今後もこのような形式で行われていくといいと思う。ワールドセッションでは、研究ではなく分野について人と語るという、なかなか研究会ではできない体験をした。私は高校で非常勤講師をしていることもあり、2回とも教育と周知についてのテーブルにいた。この研究会に参加されていた先生から学生まで広い範囲の方々から意見を聞くことができた。ここで得られた意見も今後役に立てていきたいと思う。 (谷口渓・福井大学大学院工学研究科

今回初めて若手の会に参加しました。私は遺伝子クローニングを目指してNGSから得られたデータの解析をスタートさせようとしていました。しかしながら、身近な環境の中では大規模データの解析について話し合える人が少なく困っていました。そこで、本会に参加して、この分野に携わる研究者の方々と交流を図り、技術的なことだけでなく生命情報学的な生命現象の見方を知ろうと思いました。 異分野に飛び込んでいく不安がありましたが、本会には一般口頭発表だけでなくワールドポスターという少人数で議論しあうユニークな企画がある上、ほぼ全員が同じ宿泊施設を利用していましたので、お互いの距離がすぐに縮み、気軽に話し合えるようになりました。とてもフレンドリーな人たちばかりで、異分野や目上の方であることを気にしすぎずに積極的に意見交換をすることができ、刺激的で充実した3日間を過ごすことができました。話題は研究内容に留まらず、これからのキャリアについても貴重なアドバイスをいただきました。今後に活かしていきたいと思っています。 最後に、会を運営してくださったスタッフの皆様、旅費の援助をしてくださったスポンサーの方々に感謝いたします。 (足助聡一郎・神戸大院農

僕は、生物学とは無縁の情報科学研究科に所属しており、主に機械学習と自然言語処理の研究をしています。バイオインフォマティクスにおける配列解析は、自然言語処理と技術的に親和性が高いこともあり、ずっと興味を持っていました。そこでこの夏、最初は遊び半分だったのですが、機械学習や自然言語処理に関する自分の知識を活かして、アミノ酸配列の解析やタンパク質の構造予測の研究を始めてみました。進めていくうちに、研究はどんどんおもしろくなってきたのですが、ずっと一人かつ独学だったため不安もありました。そこで、今回の生命情報科学若手の会に参加することにしました。まったくの初心者かつ他分野からの参加でしたが、多くの人々と有意義な交流をすることができました。僕自身、有益なアドバイスをたくさんいただきましたが、逆に、テキストマイニングや数理モデルの研究をしている方々にアドバイスを求められたりもしました。機械学習や自然言語処理の研究をしている立場から、バイオインフォマティクスの研究をしている人々がどのような問題意識を持っていて、それをどのように解決していこうと模索しているのかを知ることができたのは、非常に良い経験になりました。 (椿真史・奈良先端科学技術大学院大学

今回初めて参加させていただきました。学部4年ということで学会自体も初めてて緊張しましたが、wetからdryまで様々な研究のお話を伺い、非常に勉強になるとともに多くの刺激を受けました。また、私自身の研究に関してもアドバイスをいただくことができ、研究へのモチベーションも更に高くなりました。今はwet中心の実験を行っていますが、今後はいただいたアドバイスをもとにパソコンを用いた解析も行っていきたいと思います。最後になりますが、企画・運営をして下さったスタッフの皆様ありがとうございました。また、旅費サポートしていただきましたことこの場を借りてお礼を申し上げます。 (外山祐子・東京理科大学

学・友・食どれも、非常に濃密な三日間でした。企画してくださったスタッフの方々、慶応大学・鶴岡市の皆様には心から感謝いたします。若手の会のいいところは、通常の学会に比べて個々人の専門性が完全には分化しておらず、生命情報科学に関する一般的な討議を心ゆくまで楽しめることだと思います。自分の研究や計画を説明した時に、同世代の聞き手が感じる疑問に対して、完璧な答えが出せない。だから議論も盛り上がる。その中で新しいことを見知ったり、自分の考えを深めることが出来たのだと思います。こうして議論を交わした友人たちの存在は、これからも学問を志していくモチベーションに繋がることでしょう。 また招待講演をはじめとした、若手研究者の方々による非常に高度な研究発表は、勉強になったことはもちろん、これからキャリアパスを描く上での励みにもなりました。 学会内での交友の輪がすでに広いため、会の雰囲気は和気藹々としています。私は今回が初参加でしたが、すぐに場に馴染むことができました。是非また参加させていただきたいと思います。 (三宅博史・東大新領域メディカル情報生命専攻

今回が初めての参加だったのですが、企画シンポジウム 『大量データが拓いた進化多様性研究の最前線』(木村資生基金・助成)で口頭発表をする機会をいただきました。その中で感じましたのは改めて現在の自分のテーマである進化というものが奥深く、また様々な切り口があるということでした。これは若手の会全般にも言うことができて、バイオインフォマティックスに登場する分野に対しwetやdry両方面から様々なアプローチで研究が行われているのを俯瞰的に見ることができ、それぞれの分野に対する興味や理解を深めることができました。 また、今回の学会の中ではワールドポスターという形式がとても印象的でした。お互いの研究成果を持ち寄りそれをお互いに紹介することはお互いに対等でディスカッションしやすい関係を構築するとともに、新たな研究の融合を促進する側面があったかと思います。 これらを含めていろんな分野の方の話を聞きディスカッションをすることができてとても有意義で楽しい学会となりました。 ご支援くださったスポンサー、木村資生基金、鶴岡市、そしてスタッフの方々に厚く御礼申し上げます。 (小嶋泰弘・東京大学

本会には初めて参加させていただきました。私は実験生物学のバックグラウンドを持ち、システム生物学を専門領域として研究している博士後期課程の2年で、卒業後はポスドクとして研究を続けたいと考えています。その際、システム生物学を継続しつつその中で分野を変えたいと考えており、本会で幅広く情報を集めて進路決定をより具体的に行いたいと考えて参加しました。本会では実験生物学と計算生物学の多岐にわたる研究発表を聴くことができ、生命情報科学という学問分野で現在どんなことが研究されているのかを幅広く知ることができました。さらに、今回の招待講演では本会OBの方々が生命情報科学そのものの成り立ちについてお話をされ、細分化する専門領域を体系的に整理するのに役立ちました。本会に参加する前は、上述の通り、今後もシステム生物学に軸足を置いた研究生活を続ける考えでしたが、現在は自分により適した専門領域があるのではと考えています。このように、進路について考えるヒントを得られただけでなく、明日からの実験についての具体的なアイデアも質疑応答の中から生まれました。大変有意義な時間を共有させてくださった運営スタッフの皆様、そして旅費をサポートしてくださった公益信託進化学振興木村資生基金に厚く御礼申し上げます。 (石川浩史・岡山大学自然科学研究科

若手の会に参加させていただいたことで、発表の機会をいただき、また多様な分野の研究の話を聞くことができました。全自動システムを用いた実験室進化から、グラフアルゴリズムを用いた系統解析に至るまで、ウェット・ドライ両方の話を聞くことができたことは、大変刺激になりました。私は集団遺伝学を用いたがん進行過程推定手法の開発を行っていますが、発表を聞き議論を交わす中で、これまで考えていなかった別のアプローチの可能性や、考慮していなかったファクターの発見、実データへ適用する際の注意点など、明らかになった点が多数ありました。企業の方によるセミナーも、単なる商品紹介等ではなく、学術的側面もあり、非常に興味深いお話を聞くことができました。また、本研究会はこれまでに参加したどの学会よりも参加者の方々と密な議論を交わすことができ、発表会場のみならず宿泊場所に移動してからも活発な話し合いができたことは、今後研究を続ける上でも非常に有益なものでした。最後になりましたが、協賛企業、山形県鶴岡市、公益信託進化学振興木村資生基金、慶応義塾大学先端生命科学研究所、そして企画・運営・サポートをしていただいた生命情報科学若手の会第7回研究会スタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。 (今田雄太郎・東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻

今回が初めての若手の会への参加でした。非常に活気があってこれぞ若手だなという感じを受けました。多方面からの研究者が参加されており話を聞くごとに視野が広がり、感動すら覚えました。ワールドポスターというものも初体験でしたが、普段は関りを持ちそうにもない方とも接点をもつことで自分にない新しい知見を得ることができました。また、ワールドカフェも、研究のみにフォーカスしがちな学会というもののイメージを変えるおもしろい試みだなという感じを受けました。研究の話だけでなく、その研究を行う研究者たちがどんな環境に置かれてどんな努力でそれを改善しているかというのはやはり重要なことなので、いいアイデアがあればどんどん共有していきたいと思いました。いろんな人種がいてまさに人種のるつぼという感じの若手の会でしたが、生物多様性を会自体が体現しているようでそれもまたおもしろかったです。そしてスタッフおよびスポンサーの皆さま方には、大変お世話になりました。非常に有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。 (横山直己・奈良先端科学技術大学院大学

第6会研究会に引き続き、第7回研究会も旅費および宿泊費の補助を頂き参加させて頂きました。今回は鶴岡市の慶応大学先端生命科学研究所で開催されました。ちょうど稲刈りの季節で、研究所の周りは黄金の稲穂がたわわに実っていました。前回と同様、今回も充実した時間を過ごすことができました。招待公演や口頭発表では、研究紹介だけでなく発表者の研究姿勢や生命情報学への展望など広く聞く事が出来ました。発表は最近の傾向を反映してNGSデータの解析が研究の主流ではありましたが、解析パイプラインなどの技術的なことより、データ解析の先にある新しい課題への取り組みに議論が移ってきたようでした。ワールドポスターは5〜6人のテーブルでひとり5分ずつ発表する形式で、通常のポスター発表よりも結果的に多くの人と交流することになるだけでなく、A4ポスターを持ち歩き、休憩時間や懇親会などを利用して意見交換を続けることができるため、有効な手段であると思いました。懇親会では様々な分野の研究者と知り合い、有意義な時間を過ごす事が出来ました。このような貴重な機会を与えて下さったスタッフの皆様、スポンサー企業、鶴岡市のご支援に深く感謝申し上げます。 (水谷紗弥佳・東京工業大学

参加費

生命情報科学若手の会第7回研究会の参加費は 2,000 円です。懇親会費および宿泊費は別途徴収させていただきます。

招待講演

荒川和晴 先生

慶應義塾大学 先端生命科学研究所

演題:生命情報科学ってなんだ?

慶應義塾大学政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。生命活動を可逆的に停止できる「乾眠」機構を持つクマムシに着目し、その制御機構を明らかにする。他にもバイオインフォマティクスを駆使した細胞シミュレーションやパスウェイなどの in silico 解析に関わる。

小林徹也 先生

東京大学 生産技術研究所

演題:情報と生命現象

東京大学新領域創成科学研究科修了。博士(科学)。分子・細胞・発生ダイナミクスなど様々な生命現象を対象とした数理解析と定量データ解析を通じ、「非常に安定で柔軟かつ適応的に機能する生命システムの原理」を探る。

佐藤昌直 先生

慶應義塾大学 先端生命科学研究所

演題:バキュロウイルスをどうデザインするか: 遺伝子ネットワーク、適応進化の観点から

ウィルス遺伝子ネットワークを検証しネットワークの最上流の遺伝子を操作する手法を確立し、酵母内でウィルス断片をつなぎ合わせ、細胞内で増殖可能なウィルスゲノムを得る細胞系を構築する。

プログラム

1日目 (10/1 木)

12:00- 開場・受付開始(会場:レクチャーホール)
13:30- 開会の挨拶、諸注意(会場:レクチャーホール)
 
14:00–15:55 Session 1 (口頭発表 6 演題・LT 10 演題)(会場:レクチャーホール)
座長・河野暢明&長井陽子
14:00- 松本拡高 (@gggtta) 1細胞発現データと確率過程から読み解く細胞分化機序
14:10- 孫建強 (@refracta8) RNA-seq による異質倍数体植物の発現量解析 ― タネツケバナ属 3 種の時系列発現プロファイルの比較
14:20- 東孝信 (@EastBowy) 時系列トランスクリプトームデータに見る植物栽培品種における遺伝子発現の周期性
14:30- 石野響子 (@kyonkyonstone) piRNAによるイントロンの制御を介したRNAスプライシング調節機構の解析
14:40- 矢澤良輔 RNA-seqで、なぜゴマサバがマサバより病気に強いのかを探る
14:50- 三宅博史 RBP結合領域におけるRNAの構造モチーフ探索アルゴリズム
15:00–15:05 休憩
15:05- 山本篤 (@iMuttu_4S) 道管細胞分化系をモデルとした植物細胞分化における遺伝子発現ネットワークのダイナミズム解析
15:10- 河口理紗 ParasoR: ゲノムワイド局所的二次構造解析によるイントロン領域の塩基対の安定化傾向の検出
15:15- 辰野奏知 パキテン期以降に発現するpiRNAの機能解析
15:20- 三澤諒 (@jigokuray) ホモ変異マウスES細胞バンクの遺伝型解析
15:25- 諸橋賢吾 植物の概日リズムに関わる遺伝子ネットワーククラスタの解明
15:30- 城村直寛 トライコーム発生における転写因子TTG2の下流ネットワークの予測
15:35- 外山祐子 種子植物シロイヌナズナのトライコームのパターン形成における遺伝子制御ネットワークの解明に向けて
15:40- 吉田祐貴 (@feketerigoremet) 高線量γ線に対するヨコヅナクマムシの応答解明に向けた 経時的微量トランスクリプトーム解析
15:45- 江口遼平 非公開
15:50- 尾崎遼 (@yuifu) 遺伝子発現とエピゲノムデータの統計モデリングによるエンハンサーの機能推定
 
16:00 –17:00 招待講演: 小林徹也先生「情報と生命現象」(会場:レクチャーホール)
座長・新土優樹
 
17:10–19:10 Session 2 (口頭発表 6 演題・LT 10 演題)(会場:レクチャーホール)
座長・河口理紗&中村浩之
 
17:10- 中川草 (@sounaka) ゲノムに内在化したウイルス由来の配列の進化
17:20- 福永津嵩 (@fukunagatsu) C. elegans 変異株の行動モチーフ解析から探る遺伝子−神経−行動の対応関係
17:30- 沖真弥 既報のChIP-seqデータをフル活用するための統合データベース
17:40- 西巻拓真 (@24_roll) ギャップサイトを活用した新しい進化距離の尺度
17:50- 小酒井亮太 地理的構造をもつ合祖過程
18:00- 谷口渓 (@pathukh) ヒストンアセチル化酵素構成因子YNG1のコンピュータを用いた機能の解析
18:10–18:20 休憩
18:20- 前田和勲 (@kzhrmd) 大腸菌アンモニア同化制御の解析:ダイナミックモデリングによるアプローチ
18:25- 牛山絵美子 (@emikoushi) 各国のバイオインフォマティクス研究のトレンド解析
18:30- Qiang Xueting (@stop_snowing) フルテキスト文献のメソッドセクションのマイニングによるバイオインフォマティクス手法名の抽出
18:35- 福田聡子 Nekome:イエネコのバイオロギング計画
18:40- 平岡聡史 (@erura5) 遺伝子の配列・順序多様性に基づく新規メタゲノムデータ解析手法の確立
18:45- 長井陽子 なぜ世界中で全ゲノム解析が加速しているのか?その利点と可能性
18:50- 板谷琴音 (@kotone_nyt) 認知コンピューティングのための汎用ソフトウェアプラットフォームの設計と開発
18:55- 新土優樹 非公開
19:00- 矢野嵩紘 放線菌プラスミドpSN22の接合伝達における必須タンパク質TraBの機能解析
19:05- 鈴木脩司 (@shu65) 高速なアミノ酸配列相同性検索手法の比較
 
19:45-21:00 夕食(会場:いこいの村庄内)
21:00–22:00 総合討論(会場:いこいの村庄内)

2日目 (10/2 金)

09:00-11:20企画シンポジウム 『大量データが拓いた進化多様性研究の最前線』(木村資生基金・助成)(会場:レクチャーホール)
座長・佐藤行人&松波雅俊
09:00-招待講演: 佐藤昌直先生「バキュロウイルスをどうデザインするか: 遺伝子ネットワーク、適応進化の観点から」
10:00-佐藤行人 全ゲノム重複と脊椎動物の進化: 比較ゲノム解析から見えてきた迅速なゲノム再編と遺伝子群欠失モデルの提起
10:10- 熊谷洋平 (@Yohei__K) ゲノム駆動型の未知遺伝子の機能解析 -プロテオロドプシンとDUF2237を例として-
10:20- 松波雅俊 被食者・捕食者によって引き起こされるエゾサンショウウオ幼生の表現型可塑性についてのトランスクリプトーム解析
10:30-10:40 休憩
10:40- 松井求 (@motomu_matsui) Graph Splitting法:トワイライトゾーンを越える新たな系統解析アプローチ
10:50- 小嶋泰弘 (@tiisaishima) Wright-Fisherモデルのパラメータ推定を用いた実験的進化に関連する遺伝的変異の検出
11:00- 堀之内貴明 ハイスループット実験室進化とオミックス解析による大腸菌の適応進化の解析
11:10- 岩崎渉 (@iwasakiw) 大規模ゲノム比較によるゲノム進化解析法の開発
 
11:30 – 11:50 Session 3 (LT 4 演題)(会場:レクチャーホール)
座長・堀之内貴明
11:30- 新居良規 ウイルス感染との関係から探るタヌキモのゲノム進化のメカニズム
11:35- 足助総一郎 次世代シーケンサを用いたbulked segregant analysis (BSA) 法によるシコクビエいもち病菌の普通系コムギに対する非病原力遺伝子の解析
11:40- 三上智之 (@metaldetes) 送粉者トレードオフがもたらす花形質におけるパレート最適性の検証
11:45- 竹下雅道 転写因子結合モチーフの曖昧さからevolvabilityを評価する
11:50- 田中雄希 配合生薬の解析と効能予測
 
12:00-13:00 ランチョンセミナー(会場:レクチャーホール)
座長・尾崎遼
株式会社アイカムス・ラボ
株式会社メタジェン
 
13:00 – 14:30 キャンパスツアー(会場:鶴岡タウンキャンパス慶應)
 
15:00 – 16:00 招待講演: 荒川和晴先生「生命情報科学ってなんだ?」(会場:レクチャーホール)
座長・河野暢明
 
16:10 – 19:00 ワールドポスター(会場:レクチャーホール)
座長・尾崎遼
 
19:30–21:30 懇親会 (会場:グランドエルサン)
22:00–23:30 総合討論(会場:いこいの村庄内)

3日目 (10/3 土)

09:00–11:00Session 4 (口頭発表 11 演題)(会場:レクチャーホール)
座長・孫建強&板谷琴音
09:00- 石川奏太 (@saishikawa_PhD) Non-Homogeneous置換モデルに基づく分子系統解析プログラムのMPI/OpenMP並列化
09:10- 内藤健 (@drk0311) Vigna属野生種の耐塩性に関するゲノム遺伝学
09:20- 宮原雅也 16S rRNAアンプリコンシーケンスによる雨水微生物相の季節性変動の解析
09:30- 今田雄太郎 (@Yutaro_Konta) がんゲノムはどのように進化するのか: Population genetics modelによるがん進行過程の推定
09:40- 岩田通夫 非公開
9:50–10:00 休憩
10:00- 川田慎也 サイクリン依存性リン酸化酵素A(CDKA)の新奇機能探索
10:10- 石川浩史 (@hg19_chr17) 遺伝子発現の摂動に対してタンパク質発現量を調整する新たな分子機構の解析
10:20- 村上慎之介 温泉水飲用がもたらす健康増進効果の分子機構の解明
10:30- 熊谷ちひろ 非公開
10:40- 鈴木力憲 (@Mujinaclass) ハエ視覚系の再帰的な神経回路はin-phase optical flowを強調してコード化する
10:50- 椿真史 (@tsubakin814) 近年の自然言語処理技術のバイオインフォマティクスへの応用とその展望
 
11:10–11:50 昼食・ワールドカフェ(会場:レクチャーホール)
座長・佐藤行人
 
11:50–12:00 閉会の挨拶 (会場:レクチャーホール)

ポスター発表

大崎彰梧 サバ類2種の抗病性の差を規定する分子基盤の解明
河野暢明 (@yves_twit) 非公開
里村和浩 アカショウジョウバエのNeo-Y染色体における組換え抑制の進化機構
水谷紗弥佳 非公開
村野享正 結腸陰窩細胞動態の三次元数理モデルシミュレーション系の構築と評価
横山直己 ミドリムシにおける次世代シーケンサを用いた遺伝子発現解析

ポスター発表について

研究会に参加される全ての発表者の皆様には、9月28日(月)までに、ポスター原稿の提出をお願いしています。 ポスター原稿は A4 サイズの用紙で、4 枚構成(またはA3サイズ2枚構成)で作成して下さい。作成した原稿をPDF形式にて このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい までお送りください。

お送り頂いたポスターは、スタッフの方で印刷・ラミネート加工し、当日会場で参加者の皆さんにお渡しいたします。
当日ポスターを持参いただく必要はありません。また、別途A0ポスターを用意していただく必要はありません。

(ラミネート例)

ラミネートされたポスター ラミネートされたポスター

アクセス

鶴岡メタボロームキャンパスレクチャーホール
〒997-0052 山形県鶴岡市覚岸寺字水上246-2 (Google map)

飛行機

庄内空港から車で約20分、タクシー・乗り合いタクシーリムジンバス(鶴岡駅まで)など。

鉄道

JR鶴岡駅からタクシーで約10分、徒歩で片道15分。

高速バス

東京ー鶴岡、仙台ー鶴岡、山形ー鶴岡間で運行。詳しくは山形県鶴岡市観光連盟ウェブサイトへ。